企画・考案
まずは、発注先の意向、または染匠自らの立案で、きものや帯の構図・図案を決めていきます。
職人の選択
次にその商品を完成させるまでのおおまかな工程を決定し、内容に合った加工法と職人を選択します。
職人にも、得手不得手、個性があるため、その技術や技法を活かせるように、工程ごとに細かく指示をしていきます。
ここで大切なことは職人とコミュニケーションをしっかり取り、自分のイメージを職人と共有することです。
一つの工程を終えるたびに、加工状態に問題がないか反物をチェックし、次の工程へと進めていきます。
下 絵
デザインの大きさ、配置、空間の取り方などを職人に指示します。
配 色
完成品の出来ばえを最も大きく左右するのが配色です。
まず、その反物の地色を決定します。ぼかしがある場合は、
その色同士のバランスがよく上品な仕上がりになるよう慎重に色を選びます。
次に、模様の柄の中に挿す友禅の配色を決めます。
既に発注先から地色の指定や指示がある場合は、それに合うような配色を友禅職人に指示します。
金彩の指示
金彩加工においては、糸目箔、印金、砂子の振りや詰め、小紋箔など多くの技法がありますが、
商品がもっとも立体的に美しく見えるように金箔や銀箔の種類や色を職人に指示します。
刺繍、仕上げの指示
刺繍をする箇所や縫い方を職人に指示して、糸の色を選びます。
最終工程の仕上げにおいても、さらに奥行きが出るよう顔料や金泥を使って仕上げをする部分や色を指示します。
検 反
最後に商品に汚れや問題がないか全体を検反します。